​​プロジェクト概要

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アーティスト・アクティビストの岩間が開催した「南米フェミニストアートアクティビズム」講座の主催・受講者を中心に結成された「闘う糸の会」(岩間香純、フェミニスト手芸グループ チーム山姥、Our Clothesline with Mónica Mayer、Diena Gardeneira、Andrea Z Rojas、個別紹介はメンバーページ参照)は、南米と日本双方のフェミニスト・アートを刺激すると同時にトランスナショナルにフェミニズムを盛り上げていくことを目標としている。
今回のプロジェクトでは、展覧会のデザインや構成、アクティビズムとの繋がりについて探り、また未だ日本では知られていない南米のフェミニスト・アートの実践や活動の周知、コロナ禍の今だからこそ国を超えて「つながること」の重要性を再確認し、双方の交流を介しトランスボーダーな繋がり及び女性のエンパワメントを創生することを目指す。

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本プロジェクトは南米エクアドルのフェミニスト・アーティストと日本のフェミニスト・アーティストと、その地域で生きる人々との協働により、ジェンダー暴力という普遍的でもあり具体的でもある社会問 題を分析し、変化を起こすべく、アートアクティビズムを通して表現・行動するものである。
また本プロジェクトは「共同性」「工程」「手芸」を軸とする活動で構成される。
従来、女性の仕事として、またアートではなく工芸として長く過小評価されてきた手芸というメディアで共同性を持った制作を行う。
これは従来のアートの評価基準である「個人」「固有(唯一性)」「物質性」「男性性」を再検証するものであり、新しい芸術の評価軸を模索するものである。

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ラテンアメリカと日本との距離は、物理的なものより心理的なものが大きい。
経済規模や文化の違いから「あまり共通点がない」という「なんとなく」の印象を持っている人が多いのではないだろうか。
しかし、実際にはジェンダー問題を中心にたくさんの共通点や共闘できる課題があり、アナルコ・フェミニズム(反権威主義的、反抑圧的なフェミニズム)の要素が強いラテンアメリカのフェミニズムから は、新自由主義の「女性活躍」や資本主義の理屈に対抗する理論や手段を学べる。

また、近年再評価がされているこれまでの日本のフェミニズムやフェミニスト・アートを分析することで、これからの日本 でのフェミニズムおよびフェミニスト・アートの展開を読み解く手がかりを探りたい。

私たちは丁寧なリサーチを行うことで、アクティビストやアーティストと参加者をつなげることをめざす。
長く女性やジェンダーに関する問題について活動してきた方々に、過去にどのような活動を行い社会意識を変えたのかを語ってもらい、その動画を配信することで、今悩んでいたり、社会活動を躊躇しているような日本で声を上げにくい女性やマイノリティーをエンパワーし、参考を提示することができる。

さらに日本国内では社会問題をアートで表現する市民活動も増えており、今後その需要は高まると予想される。ジェンダー問題を課題としてアート活動を行う本プロジェクト「闘う糸の会」が参加者とともに領域横断的な活動をすることにより、今後の日本のジェンダー平等を達成に向けた動きを加速することにつなげたい。
本プロジェクトをともにするメンバーは、日本のみならずエクアドル、アメリカ、コスタリカ、メキシコ というグローバルなルーツや所縁を持つ人々で構成されており、地球のほぼ裏側にありながらも同じ問題で悩み苦しんでいる女性やマイノリティが、アートを通してつながることでお互いをエンパワーメントすることができる。
 
ここから、日本と南米のグローバルなつながりを創生していく。