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闘う糸の会2023年1-3月活動報告

闘う糸の会ワークショップ は岩間香純が開催した「南米フェミニストアートアクティビズム」というオンライン講座の受講生と共に始まった。今年1月から3月まで、東京と愛知でワークショップを開催した。岩間から短く南米エクアドルのフェミサイドとアクティビズムについてお話させていただき、参加者と一緒にテーマについて議論し、内容はその後のバンダナ制作に反映させた。制作中も手を動かしながら出席者で対話を深め、互いに経験や考えを共有した。内容は、仕事や学校でのセクハラ、痴漢、育児、性差別、宗教、天皇制、アート業界の差別、本や映画など、多様な話題が出た。


制作したみどりのバンダナは、2時間という短い時間にもかかわらず、力強く完成した。手法も針と糸だけでなく、フェルトやビーズなども用意することで、初心者から経験者、どんな人でも充実した制作ができてよかったと思っている。


今後も闘う糸の会は活動を続けて行く。日本のフェミニストの間で南米のフェミニズムに対して関心が高まりつつあるが、言語の壁や物理的距離がありなかなか互いに交流する機会はない。だからこそ、欧米を媒介せず南米と日本のフェミニズムを直接繋げることができる当プロジェクト「闘う糸の会」は、今後も重要な活動になっていくことを期待している。


ワークショップ構成

エクアドルのフェミサイドとアクティビズムについてレクチャー (30分)

南米のフェミニズムに欠かせない3つの言葉を日本語で考え、話し合う (30分)

制作と対話 (2時間)


開催日程、会場、参加者数

1月9日 豊島産業振興プラザ 8人参加

1月21日 3331アーツ千代田 7人参加

1月29日 3331アーツ千代田 5人参加

2月8日 東京ウィメンズプラザ 3人参加

2月19日 根津Babildtheca 4人参加

3月18日 刈谷市総合文化センター 8人

3月19日 刈谷市総合文化センター 4人

合計 39人




展示

会場:東京都新宿Irregular Rhythm Asylum

会期:3月10日から3月12日

展示作品:27枚のバンダナ、コンセプトや思いが書かれたメッセージカード、エクアドルのフェミニストからのメッセージ



会場:愛知県刈谷市総合文化センター

会期:2023年3月24日から28日

展示作品:闘う糸の会バンダナ40点、政治的手芸部の横断幕4点、Our Clothes line with Monica Mayer参加型作品1点、資料など多数




コメント


「川村文化芸術振興財団のご支援のおかげで2022年に始まった「闘う糸の会」は2023年に入り、日本でワークショップと展示を開催することができました。ワークショップも参加者のみなさまのおかげで各回とても興味深い話題が飛び交い、南米や日本のフェミニズム、社会運動、アートの現状を共に学び合うことができました。最初は3時間のワークショップで制作ができるか不安もありましたが、手芸制作において、フェルトとノリを使うなど、刺繍以外にもいろんな手法を工夫することで、初心者から上級者まで十分に制作することができました。東京での展示も、全作品が並ぶことでまた改めて問題の認識に加え、連帯の心強さや喜びが感じられるものとなりました。


印象に残ったことは、ここ5年でフェミニズムやジェンダーについての本を読んだりオンラインイベントを視聴しながら学んできた人が多かったこと、また、次のステップとして他者と繋がりたい、語り合いたいという思いで今回参加に至った方が多かったことでした。日本においてフェミニズムがここ数年でより身近な存在になったことを反映しているのかもしれません。ワークショップが『ほかのフェミニストと繋がって、語り合える場』となったことも嬉しく思い、ワークショップ開催の目的が果たせたと感じます。」(岩間)



「ワークショップの作品展示は愛知県刈谷市だけでなく、東京でも3日だけ行ったのだが、たくさんの人が観に来てくれた。わたしたちも香純さんと一緒に1日だけ在廊したのだが、絶え間なく誰かとずっと話をしていたくらい、知ってる人や知らない人がたくさん足を運んでくれた。


会場となった新宿にあるインフォショップ、Irregular Rhythm Asylum(IRA)ではちょうど去年のクリスマスに「クリスマスツリー爆弾事件」で宮城刑務所収監中の無期懲役囚・鎌田俊彦さんが読んだ本を放出する古本市とイベントを行っており、2月からは刑務所に収容されているひとたちに手紙を書くという取り組みをちょうどはじめたばかりだった。その偶然のタイミングもあり、IRAの成田さんとは坂上香さんとムヘレス・デ・フレンテの対談動画の内容のこと、収容されるということでの暴力性や、そしてその中での処遇について、そしてそれを外からどう支援するのかということについて、すごく話が盛り上がった。点と点みたいだったいろんな話が自分の中でつながって、自分には何ができるのか、突きつけられたように感じた。


緑のバンダナに囲まれて、さまざまな表現を浴びながら、行ったことのない海の向こうのエクアドルをものすごく身近に感じたワークショップだったから、日本で作ったバンダナ作品を見て、もしエクアドルの人たちにもそのように感じてもらえたらうれしいなと思う。」(山姥・かんな)



「あいちトリエンナーレ2019の展示から3年半が経ちましたが私たちの活動は残念ながらまだ必要とされています。つまり性差別や性被害はなくなっていません。しかしながら世界中でそれらに立ち向かう人々が増えエンパワーメントし合っていると今回の活動を通して力強く感じとりました。


ワークショップや展示で語られた社会課題にはラテンアメリカと日本で通じる事が数多くあり、両国の参加者・鑑賞者が国を超えて共有する機会を持つことができました。他に例を見ない意義深い取り組みとなったと感じています。


私たちは今後も世界から性差別や性暴力がなくなるまで活動し続けたいと強く思いました。」(Our Clothesline with Monica Mayer・モモ)

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